frame no. をつくりました。

2018.11.26 News Technical Works 

今年も無事unframe開催出来ました!(今年で6回目!)
会期は土日2日間と短かったのですが、沢山の人に遊びに来て頂けて嬉しかったです。またこの展示でしか会うタイミングがない方々も本当に沢山いて久しぶりにお会い出来る方も多く、自分にとっては制作したものについてや近況がお話できる機会なので改めて貴重な場だなぁと思ったりしてました。(去年が現場仕事の本番日と重なり会場には居れなかったので余計に久しぶり感が強かった。)

作った作品は frame no. という作品で、
3分間の映像から10800フレーム分の3Dデータを生成し、映像カメラとは別に1フレーム毎に別途レンダリング用カメラを配置して最大10800台のレンダリング用のカメラが置けるのでそれだけの種類のグラフィックが作れるというもので、グラフィックはポスターとなり購入できる仕組みで、購入されたフレームは元の映像からも抜け落ち、映像がないと3Dデータが生成できないのでもうそのフレームのグラフィックやポスターを作ることはできなくなる、というものです。

普段プログラムで何かしらの形を表現するとき、
瞬間瞬間で見せたいアングルであったり照明環境、色やエフェクト、など様々なアイデアを一つずつ作っては壊しを試しながらトライ&エラーを繰り返すと言った事をひたすらにやる、盆栽コーディング的な制作時間におけるトリップ時間が発生するんですが、
映像として時間軸が存在するためフレーム間の繋がり、連続性によって絶対に共存できないアイデアに辿り着くことも多々あり(キーフレームが近すぎてカメラ移動の距離によっては映像に意味合いが出てしったり照明環境の明滅に見えてしまいエフェクトと捉えられてしまうなど)、フレーム毎の時間軸をぶった切ってしまえばその連続性による制限がなくなるので10800フレーム全てにその瞬間でのオブジェクトの形に対して最適な環境を作っていくことができる、といった内容でした。
逆に言えばそうしてできたグラフィックはカメラの画角や焦点距離、被写界深度やオブジェクト自体のシェーディング等、この方向性で全編見えていた可能性もある映像世界の1パターンとして生み出してみる価値があるんじゃないか?みたいな事を思ったりしながら作っていました。

購入されてそのフレームが消えるみたいなアイデアは結構既視感があるなと思いつつも映像を1フレーム毎にそのあり得た世界のグラフィックとして購入していくという体験は割と好きだったのでそのまま生かしました。

値段を言い値にしていたのは特にこれを商売目的で作った訳ではないので(作品制作にかかるお金はこれを作る為の必要費用)、グラフィックを1フレーム毎に持ち帰られる事で映像が欠けていく過程をより多く見たかったという理由です。結果的には29frame分購入頂けて素直に嬉しかったです。(あの場になかったフレーム指定して頂けた方々にはまだこれからの制作ですが、、笑)
自分の作ったものをいいと思ってくれた人に自分の手で売るという根本的な体験はとても楽しい経験で、幸せな時間でした。

unframeを6年間続けてきて、毎年来てくれる方々や初めて来られた方など様々なのですが、でもやっぱりほぼ全員初対面に近い方々に対して、自分の作ったものを理解してもらう為に一生懸命言語化しながら相手の反応を見つつ、また説明をちょっとずつ変化させていき、あぁこう言えば伝わるんだとか考えながら説明していくのは、ある種これが一番インタラクティブだなぁなんて思っていました。

また来年もできるといいなーと思いつつ、
お越し下さった皆様本当にどうもありがとうございました。
unframeの皆様おちかれ様でした!

you

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